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コラム

「IFAだからできること」

こんにちは。おくだっちこと奥田知典です。8KEYSでのマネーセミナーも本格稼働しており、私奥田は「投資をもっと身近に!資産形成セミナー」および「iDeCo&積立NISAまるわかり講座」の2講座を担当させていただいております。ぜひ多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

さて、前回のコラムでは、「IFAの意義とこれからの役割」について、お話をさせていただきました。特定の金融機関に所属せず、中立的な立場からお客様のニーズに的確に対応することができる存在である「IFA」。しかしまだまだ世間には浸透していません。何より、「IFAって結局何ができるの?」ということが伝わっていないのが現状です。そこで今回は、実際にあった相談事例から、「IFAだからできること」を紹介させていただきます。

 

先日、お客様のご紹介にて相談にお越しになられたAさん。主な相談内容は「子どもの教育資金と自分たちの老後資金を準備するため、多額の生命保険に加入している。ただ、保険料負担が大きく、今の家計には全く余裕がない。正直、今のやり方が正しいのかわからないので、プロのアドバイスをいただきたい」というものでした。

 

お聞きすればAさんはご主人と、お子様4人の6人家族。保険の加入内容を調べると、某カタカナ生命保険会社で年間140万円の保険料を払っていました。中でも子どもの教育資金を準備する方法として、外貨建て終身保険をご夫婦それぞれが加入されており、それだけで年間80万円の保険料でした。

 

Aさんにその保険を選んだ理由をお聞きしたところ、その保険会社のプランナーに「これがベストな選択です」とお勧めされたとのこと。Aさんはご自身でもお金や保険のことを勉強されており、当初は違和感を覚えたものの、最終的にはプランナーに押し切られる形で加入をされたそうです。

 

そもそも、教育資金を準備するのに外貨建て終身保険を利用するのが本当にベストな選択肢なのでしょうか?

 

終身保険のそもそもの目的は、一生涯にわたって一定額の死亡保障を準備するためのものです。そのため払い込む保険料は全額運用には回らず、一部は保険会社の手数料等に充てられます。仮にその保険の予定利率が3%であっても、支払う保険料の全額が3%で運用されるわけではありません。

 

また、一般的な外貨建て終身保険は、毎月の保険料を外貨で支払います。毎月、日本円を外貨に換えて保険会社に支払いますので、毎月の支払金額が円建てでは確定せず、総支払金額も終わってみないとわかりません。

 

また、最後に解約するさい、今度は外貨を円に交換するのですが、当然そこには為替リスクが発生します。仮に支払い途中は円安水準で推移し、解約時に円高に大きく振れるとなると、せっかく10年以上かけてふやしてきたお金が、大きく目減りする(あるいはマイナスになる)ということがあり得ます。もちろん、その逆となる可能性もありますが、いずれにせよ不確定な要素が大きいのが外貨建て保険の特徴です。

 

教育資金は準備可能期間が10~18年と、年金に比べて運用できる期間が短く、またその支払いを後回しにすることはできません。教育資金を外貨で準備していて、必要な時にたまたま円高で目減りしたとしても、待ってはもらえないのです。それらの点もふまえた上で、果たして、教育資金を外貨建て終身保険で準備することがベストなのでしょうか?

 

さて、話をもどしましょう。なぜ、Aさんに対し、そのプランナーが「これがベストな選択です」と言い切ったのでしょう?それは、そのプランナーに保険以外で解決する選択肢がないからだと思われます。

 

現在の日本の金融業界は、銀行、保険、証券とジャンルが分かれていて、それぞれが自身の範疇でお客様にアドバイスするのが一般的です。そのため、どうしても自社が取り扱う商品で、問題解決させようとします。Aさんの例もまさにその典型です。

 

銀行、保険、証券とジャンルをわけているのは販売側の都合。お客様からすればすべての選択肢から、最適な手段・方法をアドバイスしてもらえるほうがいいに決まっています。それを可能にするのが、「IFA」なのです。「IFA」なら、銀行、保険、証券の垣根を越え、それらを組み合わせつつ、お客様に最適な解決策をアドバイスすることが可能です。

 

今回、Aさんには外貨建て保険を含め生命保険を大幅にスリム化し、浮いたお金の一部を今の家計に組み込みつつ、大部分はジュニアNISAやつみたてNISAを活用して、保険ではない形で教育資金を準備していくことを提案し、熟慮のうえAさんはそうすることを決断されました。もちろん、実行支援を含め今後もサポートしていきます。

 

「IFAだからできること」 が、1人でも多くの方に浸透していくよう、私も日々、励みます。まだまだ、これからです!